”人材育成”って言葉 疑問感じませんか?

 人材(人財)育成という言葉には以前より違和感を感じていました。
 「俺は育成されたくない」と・・・


 育成とは「育てて大きく立派にすること」(岩波国語辞典)という意味であり、大方同様に理解されていることと思われますが、一方で自主・自立をを求めながら論議もなく「立派」という価値観を押しつける結果になってやしないかという危惧があります。


 高度成長期そしてバブル期までは確かにこのスタイルでした。
 しかし価値観さえもめまぐるしく変化する今の時代には、多様性ある人材の「自ら選択する力」が必要であり、育成でも教育でもない「体験学習の支援」でしか応えることは出来ないと考えています。

 コロナ禍は時代の大きな変化の潮流を強く後押ししました(少なくとも5年早めた)。


 ここからは一括りではなく、あらゆる場面で”個を個として扱う”ことから全てが始まる時代になります、そして、これは本来在るべき姿の登場(もしくは回帰)であると考えています。

 自分で選択肢を生み出し更に組合せて価値創造することに興味を向ける人材は、如何なる時代にも求められる真なる「異次元の存在」になるはずです。

2023年06月27日