”感情”を振り返り意思決定する価値
よく、感情的にならずに・・・とか冷静にとか言われます。
この感情は「怒り」とか「イライラ」の類いです。
多くの人は感情はビジネスに不要と信じて疑わないモノです。
しかし私たちの内なる世界は、先ず大脳辺縁系の扁桃体が直に嫌悪刺激を受け取り回避反応を起こし、その後に主に前頭前野が情報を処理(予測・想像)し自律神経が心拍数、血圧などの亢進反応を起こす直接・間接の情動体験が合わさり意識的な感情が生み出されます(島皮質)。
起きたことに対する 脳の答えが感情にまとめられた形で示される のです。
その検討プロセスは認識できないため反応的に感じますが、これは生存戦略として遺伝子に遺されてきた”適者の解”でもあります。
したがって、怒りやイライラの感情を使わない手はありません。
チンパンジーは、群の中ではハグする(和解)前提でぶつかり合い闘って意思決定(集団の生存戦略)を導きますが、我々人間は感情の発散の仕方を思考する(前頭前野)ことができ、思考の過程でより適切な解に近づくことができます(日本人には1万5千年の縄文文化に育まれた遺伝子があるはず)。
ここで一歩下がって俯瞰できるプロセスの新結合(古くて新しい議論)が新たな解を生み出す可能性が生まれます。